利用者の中には、「この人は私に何をしてくれるのか」「嫌なことはしないか」と不安になる人もいます。
その不安を一つでも解消するためのポイントを3つ挙げます。

まず、身だしなみと、気持ちの良い挨拶ができるかどうかです。
動きやすい清潔な服装であること、髪の毛や爪がきちんと整えられていること、マニュキュアや強い香水も良い印象は与えないでしょう。優しい声掛けと、一つ一つ丁寧に挨拶をします。「おはようございます」「ありがとう」「ごめんなさい」「失礼します」など、相手の目を優しく見て声掛けしましょう。

次に大事なことは、物の扱い方です。
訪問先は、あくまでも他人の家です。ずうずうしい態度や雑な扱いは目に付きます。自分の靴を揃えること、物を借りたら、ボールペンにしろビニール袋にしろ、感謝の気持ちと挨拶をきちんと添えることが相手に不快な感情を抱かせません。

そして、最も大切なことは利用者とその家族への心です。
利用者やその家族は、他人を自分の家に上げることに不安に感じることもあるようです。お部屋が散らかっていても大丈夫か、お茶を出した方がいいのかなど、いろいろ考えています。
自分たちではできない、身体をきれいにしてもらったり、ごはんを食べさせてくれたり、お風呂に入れてくれたり、全てのことへの感謝の気持ちは言い表せない程でしょう。その感謝の気持ちに泥を塗ってしまわないよう、相手を敬う気持ちで接すること、自分の家族のように相手を大事にすることが大切です。